遊びを通して育つ子供たちの心と身体

遊びを通して育つ子供たちの心と身体

子供はみんな天才アーティストです。子供達は瑞々しい感性をもって、自由に意欲的に自然素材に働きかけることで素材の性質を確かめ、試し、発見し、認識する世界を拡げ、話し言葉を獲得しながら想像力を身につけていきます。子供がファンタジーの世界を生きていると言われるのはこの豊かな感性の世界を生きているからです。
子供達は、自由に遊ぶ中で、見通しと豊かな想像力を身につけ、友達と群れて遊ぶことで社会性や知恵を育んでいきます。そのためには、子供が抑圧されることなく、自由な発想を持って主体的に遊びと生活に向かえることと本物の素材に出会えることが必要です。

本物の素材とは水・土・砂・石・木・生物・火等、原子の世界から人間が関わってきた自然素材です。文字文化を持たない子供達は、この豊かな遊びのなかで、自分の感じたことや体験したこと、心のあり様を、絵を描くことで整理し、捉え直していきます。
遊びが発展していくとその痕跡が素晴らしい造形活動になります。この描画活動や造形活動を通した美術文化の十分な体験が学齢期の文字文化の獲得の質を深めます。

友達との喧嘩も大事な体験

自由な遊びのなかで、子供達はお互いに自己主張を繰り返し、喧嘩をし、ぶつかり合いながら成長していきます。子供が育つためにはこの経験はとても大切なもので、集団生活だからこそ経験できることです。子供たちの社会性が育つことなので、保育園では子供経ちの喧嘩はしっかり見守って、お互いの気持ちを代弁したり取り持ったりするようにしています。

しかし、安全第一ですので、子供達が怪我をするかもしれないと判断したときは、無理にでも止めるようにしています。危険防止に関しては、保育園でもかなり気を使いますが、子供同士、勢い余ってお友達を傷つけてしまうこともあります。
園の責任下でのことで大変申し訳なく思いますが、親と子、保育園の連携をしっかり深めるために、保育園であった子供同士のトラブルについては大小を問わず、保護者の皆さんにしっかりとお伝えすることにしています。ご理解の程よろしくお願いいたします。

共に楽しむことで育まれる心の世界と話し言葉

子供達の言葉の獲得は、大好きなお母さんやお父さんに和やかな言葉のシャワーをかけてもらうことで花開いていきます。
保護者や保育者が優しく声をかけてあやしたり、赤ちゃんの発生に応えたりすることが子供達の人に関わろうとする意欲を育み、言葉の芽生えへと繋がっていきます。
2歳頃には爆発的に語彙数が増えていき、3歳頃になると簡単な物語を理解し、その世界を楽しむことが出来るようになってきます。その頃から優れた絵本の作品に触れ、楽しんでいくことで子供達が出会っていく世界が深まっていきます。

優れた絵本の読み語りを親子で共に楽しむことで豊かな時間を味わうことが出来ます。優れた絵本とは、その作品の中で人生の深い喜びを語っているものです。
逆に家族との応答がない電子メディアの長時間利用は、子供達の言葉の獲得を妨げます。テレビやDVD、タブレットやスマホ等の電子メディアとは、節度を持って上手に付き合いましょう。

人間としての基礎を育む生活習慣

全ての活動や成長の基礎となるのは生活習慣を整えることです。
子供達の身体を作りエネルギーとなる食事、子供達の身体を休め次への成長へ繋がり心を安定させる睡眠、身体の清潔を保つ入浴・着替え等、衣食住を整え生活リズムを作っていくことが、子供達が健康に生活するためには大切なことです。
ここが疎かになっていると、子供達にどんなに豊かな経験をさせようとしてもまともに活動できず、成長にも悪影響を及ぼします。

早起き早寝、三度の食事に朝うんち・・・見直してみましょう。
最近、電子メディアの長時間視聴が子供達の生活与える悪影響が大きいということで、世界中で問題になっています。チョット意識して電子メディアの利用時間を減らし生活習慣を整えることが子供の育ちにとてもいい影響を与えます。

敬愛福祉会 大野保育園Facebook敬愛福祉会 大野保育園Instagram